« ぶるぶる屋 | トップページ | 本「フューチャリスト宣言」 »

2007年6月26日 (火曜日)

本「かたき討ち 復讐の作法」

 中公新書1883、氏家幹人

        ※

 武士が、ある人物を、殺したいほど憎んでいるとする。

そのことを遺書に書いて、自分が切腹すれば、

遺書で名指しされた人物も切腹しなければならない。

 これを「差し腹」といい、

自分の命と引き換えに憎い人間に復讐する

恐るべき慣行であった。

名指しされた人物にとっては、

はなはだ理不尽なルールであったに違いなく、

のちに江戸幕府は

「差し腹」禁止令を出している。

「差し腹」のほか、

仇が死刑に処せられるとき

執行人を務める「太刀取」、

本妻や先妻が後妻を襲う「うわなり打」、

男色の愛憎から行われる「衆道敵討」など、

武士、町人を問わず

実に様々な敵討ちがあった。

 本書は豊富な文献に基づいて、

敵討ちの歴史を興味深い読み物に仕立て上げている。

 居酒屋での話のネタにもなる。

|

« ぶるぶる屋 | トップページ | 本「フューチャリスト宣言」 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

・・・こわい・・・でも事実だった時代があったんですね・・・
もうちょっと知りたい気持ちが沸いてきてしまいました・・・

投稿: ちろ | 2007年6月27日 (水曜日) 23時49分

ちろさん。「差し腹」には私も驚きました。自分の命と引き換えに相手に復讐する。すごい制度があったものです。

投稿: 富久亭 | 2007年6月28日 (木曜日) 07時01分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/215034/15555921

この記事へのトラックバック一覧です: 本「かたき討ち 復讐の作法」:

« ぶるぶる屋 | トップページ | 本「フューチャリスト宣言」 »