本「素数ゼミの謎」
文藝春秋、吉村仁・著、石森愛彦・絵
生物学と数学が同時に分かる入門書。
願わくば、おっさんになってからではなく、
中高生のころにこのような本に出会いたかった。
アメリカに13年、または17年ごとに
大量に発生し、数週間だけ大合唱して
死んでいくセミがいる。
なにゆえ13年、17年なのか。
ヒントはタイトルにある。
生物が環境に適応し、
適者のみが生存していく過程を
順を追って解き明かしていく。
まるで極上のミステリーを
読んでいるかのようだ。
著書は静岡大の教授で、
専門の「数理生態学」を
誰にでも理解できるように書けるのは
すごい才能だ。
こんなにわくわくする本は
久しぶりである。
幾世代にもわたって読まれるべき
本だろう。挿絵も楽しい。
今を盛りのセミの季節を
惜しみながら、
この本を手にとってみたら
どうであろうか。
(2005年7月15日、1429円+税)
| 固定リンク
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 本「素数ゼミの謎」:
» セミの誕生 [ビオトープ日記]
昨日の夜、暑くて寝つけないでいたら、家のすぐ外で 「ギーッ、ギッ!」となにやら大 [続きを読む]
受信: 2007年8月26日 (日曜日) 23時23分
» 「素数ゼミの謎」吉村 仁 [たちばな屋・ミステリ分科会]
とにかく読んで下さい!! この本、面白すぎます。下手な本格ミステリより、よっぽど本格ミステリしてます。 アメリカにいる13年、あるいは17年ごとに一部の地域だけに、何億匹も大量発生し、数週間だけ凄い声で鳴き交わして死んでゆくセミ。 素数ゼミ、周期ゼミと呼ばれる..... [続きを読む]
受信: 2007年8月26日 (日曜日) 23時27分
» 『素数ゼミの謎』 [本だけ読んで暮らせたら]
素数ゼミの謎
吉村仁/著、石森愛彦/絵、文藝春秋
アメリカに、13年に一度、または17年に一度、大量発生する2種類のセミがいます。それこそ、ごく限られた地域に数億匹(1m四方に約40匹というほうが実感が湧くでしょうか)というからものすごい数で... [続きを読む]
受信: 2007年8月27日 (月曜日) 23時36分
» 素数ゼミの謎 [されど平穏な日々]
吉村仁著。文藝春秋。
何年か前に「アメリカで素数ゼミ大発生」というニュースがあったのを覚えてる人はいると思うのだが、その素数ゼミの話を子ども向けに優しく解説した本。
何で子ども向けの本なんか読んでるのかというと、「天と地の守り人」を借りてくれないかと思って水俣の図書館に相談に行って、それを待ってるあいだに目がとまったのとそこが子ども向けの本のコーナーだったからなのさ。
素数ゼミには3つの謎がある。なぜ日本のミンミンゼミなどがせいぜい7年ぐらいで地上に出てくるのに13年や17年という長い... [続きを読む]
受信: 2007年8月28日 (火曜日) 00時22分
コメント
富久亭さん、はじめまして。
「素数ゼミの謎」はホントにワクワクしますね。ついつい、誰かに「こんなセミがいてるの知ってる?」と話したくなってきます。
するっと読めるので、あまり本を読まない人でも大丈夫ですよね。オススメします。
投稿: たちばな ますみ | 2007年8月26日 (日曜日) 23時34分
当方のつたないメモにTB頂きまして恐縮です。
積読メモは将来削除予定の記事なので、感想メモのほうのTBを反映させました。
よろしくお願いします。
投稿: ぽてとさらだ | 2007年8月27日 (月曜日) 01時20分
>たちばな ますみ様
本当に、人に話したくなるような内容ですね。自分が頭が良くなったような錯覚にとらわれます。
>ぽてとさらだ様
ぽてとさらださん、読書の幅が大変広いですね。見習いたいと思います。
投稿: 富久亭 | 2007年8月27日 (月曜日) 07時53分
はじめまして.
ワタシは『アラマタ大事典』で読みましたが,『素数ゼミの謎』ですと本格的に勉強になりそうで楽しみです.
投稿: Ginkgo | 2007年8月27日 (月曜日) 09時30分
>Ginkgoさま
コメントありがとうございました。
『素数ゼミの謎』はぜひ読んでみてください。
投稿: 富久亭 | 2007年8月27日 (月曜日) 18時09分