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2007年10月 6日 (土曜日)

本「日本人の精神と資本主義の倫理」

 (幻冬舎新書058、波頭亮、茂木健一郎

      ※
まえがき 自分の内なる鏡を磨くために
1 「大衆というバケモノ」が野に放たれた
2 個性とテレビメディア
3 資本主義を生き抜くためのビジョンと総合知
4 格差を超えて
あとがきに代えての感想
      ※
 表題から、一見、経営論の本にも見えるが、
日本の文化、文明、社会に対する批評をテーマとした
脳科学者の茂木健一郎さんと
経営コンサルタントの波頭亮さんの対談集である。
 対談の中でもテレビ批判、とりわけ
ワイドショーやバラエティショーなどの番組作りを
支配している「大衆情緒至上主義」に対する批判は痛快である。
 テレビに出演する機会の多い茂木さんは
テレビ出演の際、「本当のことを言う、あるいは鎧を見せる」
ことを意識するという。
 波頭さんも「予定調和なコメントよりも、反常識的な解釈や、
情緒論を切って捨てる現実論」を述べるようにするそうだ。
 民放よりもNHKの方が、ストレートに発言できるという、
波頭さんの指摘ももっともだ。
 底流に流れているのは、
現代の日本人のメンタリティーに問題があるという認識である。
「たとえ少数派でも、必ずしもお金にはならなくても、
価値あるものは価値あるものとして育てていく気概」(茂木さん)
が大事だというの言葉が心に残った。
(720円+税、2007年9月30日)

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» 日本人の精神と資本主義の倫理 波頭亮 茂木健一郎 [須磨寺ものがたり]
「日本人の精神と資本主義の倫理」 波頭亮 茂木健一郎、(幻冬舎新書) に於いて、波頭、茂木両氏が、 ぼんやりしていたら、日本が、日本人が、 どんどんわけの分からない方向へ、 ますますいってしまう、踏みとどまって考えようと問題提起している。... [続きを読む]

受信: 2007年10月 7日 (日曜日) 09時01分

» 波頭亮茂木健一郎「日本人の精神と資本主義の倫理」 [Kashiroman's BLOG "ブログの王子様"]
茂木健一郎さんと波頭亮さんの対談が本になりました。 [続きを読む]

受信: 2007年10月12日 (金曜日) 01時48分

» 「日本人の精神と資本主義の倫理 」(幻冬舎新書 は 3-1)    プロフェッショナル対談 [ハピネス道]
昨年ちくま書房で「プロフェッショナル原論」を上梓された波頭亮氏と 「プロフェッショナル仕事の流儀」の茂木健一郎氏の対談本。 “売れてなんぼ”の手段を選ばない利益追求の姿勢が日本社会を根本まで腐らせつつある。ヴィジョンもフィロソフィーも口にすることのなくなった日本人は、いったい何処へ向かうのか? という宣伝コピーに惹かれて購入しました。 とても頭の良いお二人の、熱い語りが伝わってくる本でした。 対談本ということで、御両人のその他の本よりもとっつきやすく、あっという間に読める内容です。... [続きを読む]

受信: 2007年10月23日 (火曜日) 08時08分

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