花園神社の見世物小屋(中編)
(前編より続く)
新宿5丁目の花園神社に忽然と現われた異空間、
怪しい見世物小屋の入り口を入っていくと・・・
中は薄暗く幅10メートルぐらいのステージと客席があった。
客席に椅子はなく、50人ー80位収容できる。
演技はステージの左側で始まり、
演技をする場所がだんだんと右側に移っていく。
客は立ったまま演技を見るのだが、
演技が進むに連れて自然と右側に移動し、
右端にある出口に着く。
1回約40分の公演はエンドレスで行われ、
客は大体一通り見ると出口に到達しているという
よく考えられたシステムだ。
ステージの左端には、司会の中年の女性が立ち
マイクを使い進行する。
「最初に登場するのは、おととし19歳の時、
見世物小屋に入った小雪ちゃん。
この娘は、顔に似合わず悪食で、
生きている蛇を味噌も醤油もつけないで
がりがり食べます」
紹介されたのは赤い着物を着た、長い黒髪の若い女性。
なるほど、見世物小屋には似つかわしくない、
女優の栗山千明にも似たクール・ビューティーだ。
(入り口の看板の絵とはイメージが若干違うが)
小雪ちゃんは、小指大の太さ、体長30センチの蛇を水槽から取り出す。
蛇は、あたかも作りものであるかのように、ぴくりとも動かないが、
これは寒いためか・・・
小雪ちやんは、顔を天井の方に向けて、口を大きくあけ、
蛇の頭をガブッと咬み切る。
頭のない蛇は、微動だにしない(最初からだ)。
何を思ったのか小雪ちゃん、突然、
客席に向かって蛇を投げる。
客席から悲鳴が上がる。
しかし、投げられた蛇は、
噛み切った蛇とは異なる、
明らかに偽物とわかるおもちゃであった。
おちゃめな小雪ちゃん。
21歳という小雪大夫、
この後も、バックで太鼓をたたいたり、
珍芸を見せたりの大活躍だ。
まさに一座のスターである。
(後編に続く)
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コメント
なかなか面白そうですね〜
富久亭さんの視点も おもしろいです
投稿: kokoni | 2007年11月25日 (日曜日) 10時19分
>kokoni様
一回見れば、一生話のタネになりますよ。
kokoniさんも、是非!
投稿: 富久亭 | 2007年11月25日 (日曜日) 11時22分