フィラデルフィア美術館展
アメリカの国力を思い知らされた感じだ。
「フィラデルフィア美術館展 印象派と20世紀の美術」を
上野の森の東京都美術館で観た。
フィラデルフィア美術館(The Philadelphia Museum of Art)は
1876年に万国博覧会をフィラデルフィアで開催したのがきっかけとなり、
できたそうだ。
建国から100年を経た、
かの国は経済的に昇り調子で金持ちも大勢生まれた。
富豪の何割かは、美術の収集に情熱を注ぐコレクターとなり
そうした個人の寄贈で、
コレクションが完成したという。
25万点の美術品のうちどれだけかは知らないが、
個人の寄付というところがすごい。
真似できるものではない。
展覧会では、19世紀後半から20世紀の西洋美術史の
流れを辿る77品を展示しているが、
そのうちいくつかに強い印象を抱いた。
ピエール=オーギュスト・ルノワールの「ルグラン嬢の肖像」。
絵が描かれたとき、8歳だったという少女。
幼子のように頬は赤いが、
妙に大人びてもいる。
こちらをじっと見つめているようでもあり、
横目で右にある何ものかを見ているようでもある。
ジョルジョ・デ・キリコの「占い師の報酬」は
タイトルも不思議だが、絵そのものも謎めいている。
遠くに汽車が走り、古代ギリシャの若者風の男が寝ている。
時計は2時近くを指しているが、
日中なのか、月の明るい夜中なのか。
ここはいつの時代の、どこで、男は何者で、何をしているのか。
そもそも「占い師の報酬」とは。
男が占い師なのか。
見れば見るほど不思議な絵であった。
モディリアーニの「ポーランド女の肖像」。
キリンのような長い首をかしげている。
人ごとながら、
肩が凝って困るだろう。
(ルノワールとキリコ、モディリアーニの絵はフィラデルフィア美術館のホームページから)
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フィラデルフィア美術館展・チラシ表面
何度かこのブログにも書きましたが、僕がアメリカに行ったのはただ一度、卒業後研究室の先生から招集がかかって、研究室の仲間たちとアメリカ建築を見て回るツアーに参加したときのことです。1973年の夏、1ドル300円の時代でした。旅... [続きを読む]
受信: 2007年12月 5日 (水曜日) 午後 09時58分























コメント
TBありがとうございます。
アメリカの国力www
確かに思い知らされましたね。
投稿 紫式子 | 2007年12月18日 (火曜日) 午前 12時29分
>紫式子さま
コメントありがとうございます。
寄付に対する富豪の姿勢が違いますね。
投稿 富久亭 | 2007年12月18日 (火曜日) 午前 07時04分
TBありがとうございました。
ちょうど見やすい作品数でしたよね。
私もルグラン嬢の肖像がとても印象的でした。
投稿 nao | 2007年12月20日 (木曜日) 午後 09時54分
>nao様
「ルグラン嬢の肖像」、良かったですね。
私は「占い師の報酬」も気にかかるのですが・・・
投稿 富久亭 | 2007年12月21日 (金曜日) 午前 07時11分
こんにちは!
TBありがとうございました。
こちらからもお返ししようとおもったのですがうまく送れなかったみたいで失礼いたします…。
ルグラン嬢はきっとかなり人気があったんじゃないかなと思います。
私が行った日はとても混んでいましたがとりわけあの絵の前には人だかりがかたまっていましたから。
投稿 はな | 2007年12月21日 (金曜日) 午後 08時40分
>はな様
「ルグラン嬢」、私がいった日も人だかりでした。
でも、「ルグラン嬢」以外にも見るべき作品がいろいろあって、
充実した展覧会でしたね。
投稿 富久亭 | 2007年12月21日 (金曜日) 午後 10時57分
こんばんわ。
いろんな方の感想を読んでいるのですが、ルグラン嬢が気になった人は多いようですね。モデルが可愛い以上に魅力ある作品と思います。
デ・キリコは作品も謎めいていますが、彼の人生そのものが謎に満ちています。僕は美術に興味を持つきっかけがデ・キリコだったので、気になって仕方ありません。
また寄らせていただきます。
投稿 COZY | 2007年12月23日 (日曜日) 午前 02時12分
>cozy様
ルグラン嬢に見つめられている感じがします。
じっと絵を見ていると、
互いに見つめあっているように思えてきて、
不思議な気分になります。
キロコの生涯は謎に満ちているのですね。
今度、本などを見てみます。
投稿 富久亭 | 2007年12月23日 (日曜日) 午前 07時42分