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2008年1月10日 (木曜日)

映画「ゼロ時間の謎」(2007年、仏)

   ★★★★☆

アガサ・クリステイーが自作のベスト10のひとつに選んだ

本格推理小説「ゼロ時間へ」の映画化。

舞台をイギリスからフランスへ移し、

時代設定も現代にしたが、

20世紀前半の雰囲気も漂わせている。

原題(英題)は「L' Heure zéro(Towards Zero)」。

         18807446  

 富豪のCamilla夫人(Danielle Darrieux)の別荘に

数人の客が避暑に訪れた。

夫人の甥で、若きテニス選手のGuillaume(Melvil Poupaud)と

勝気で下品な妻Caroline(Laura Smet)、

上品でどこか秘密めいた前妻のAude(Chiara Mastroianni)、

そのほか一癖も二癖もありそうな男女。

執事など使用人も怪しげだ。

 晩餐で「この中に子供のころ殺人を犯した

可能性がある者がいる」とほのめかした、

夫人の友人の検事が、

その晩、ホテルに帰って不審死を遂げる。

続いて夫人も自室で撲殺されて発見された。

 捜査に乗り出したMartin Bataille警視(François Morel )は、

Guillaume(Poupaud)が犯人とにらむが・・・

 Poupaudが犯人とも、そうでない、ともとれる仕草で

観客を惑わす演技が秀逸だ。

決め手となるのは意外な動機だ。

 憂いを秘めたAude役のMastroianniは、

Marcello MastroianniとCatherine Deneuveの娘だそうだ。

美男美女を両親に持つとこんな娘が生まれるのか。

        ※

[監]パスカル・トマ
[原]アガサ・クリスティー
[出]メルビル・プポー、キアラ・マストロヤンニ、
 ローラ・スメット、ダニエル・ダリュー
[上映時間] 108分

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コメント

こんばんわ。
犯人の意外な動機に驚かされました。最後のどんでん返しがよかったですね。

投稿: HIROMI | 2008年2月 4日 (月曜日) 20時05分

>HIRIMI様
 推理映画の醍醐味はどんでん返しにあり。
ボートに登場人物を集めての
犯人名指しにはドキドキしました。

投稿: 富久亭 | 2008年2月 4日 (月曜日) 21時38分

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