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2008年1月30日 (水曜日)

本「ゾウの時間 ネズミの時間ーサイズの生物学」

 (中公新書、本川達雄
        ※
1 動物のサイズと時間
2 サイズと進化
3 サイズとエネルギー消費量
4 食事量・生息密度・行動圏
5 走る・飛ぶ・泳ぐ
6 なぜ車輪動物がいないのか
7 小さな泳ぎ手
8 呼吸系や循環系はなぜ必要か
9 器官のサイズ
10時間と空間
11細胞のサイズと生物の建築法
12昆虫ーー小サイズの達人
13動かない動物たち
14棘皮動物ーーちょっとだけ動く動物
あとがき
付録
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 本棚を整理していて見つけたので、

読み返してみたが、やはり名著だ。

 地球上には数え切れない種類の動物が暮らしている。

ゾウはゆったりと歩き、ネズミはちょこまか走り回る。

まったく共通点のないように見える動物たちだが、

動物のサイズとその動物の生きる時間には

「時間は体重の4分の1乗に比例する」

という簡単な法則がある。

 つまり大きな動物ほど何をするのにも時間がかかるのだ。

ネズミは数年しか生きないが、ゾウの寿命は百年ある。

性的に成熟するのも、息をする間隔も、

この法則にしたがっているのだという。

 一方で、どんな動物も一生の間に

心臓が鼓動する回数は20億回と決まっている。

鼓動を時計と考えれば、ゾウもネズミも、

物理的な寿命には大きな差があるが、

それぞれの感覚では同じ時間だけ

生きるということにもなりそうだ。

 この本には、生物に関する考察がいっぱい詰まっている。

単に知識を羅列しているのではなく、なぜそうなるのか、

観察や実験の結果から、理論だてて説明している。

推理小説を読むような面白さだ。

 車輪は、人間が発明した便利な道具だが、

進化の過程で車輪をもった生き物が登場しなかった

理由の説明には、思わず膝を打った。

(1992年、680円+税)

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受信: 2008年2月16日 (土曜日) 14時23分

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