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2008年2月14日 (木曜日)

本「時計じかけのハリウッド映画 脚本に隠された黄金法則を探る」

 (角川SSC選書、芦刈いづみ・飯富崇生

         ※

まえがき

1 ハリウッド映画のタイムテーブル

2 テーマとキャラクター設定

3 ハリウッド・スタイルの確立

4 日本映画はいかに翻訳されたか

5 傑作? 駄作? フォーマット崩しのリスク

6 映画産業とアカデミー賞

7 脚本家というアメリカンドリーム

あとがき

使用映画一覧

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 カリフォルニア州立大で学んだ著者らが

ハリウッド映画の脚本に共通の構成法を明らかにした。

どうもハリウッド映画には似たようなものが多いと思っていたら、

こんなフォーマットがあるとは。

  ◇

2時間のハリウッド映画は、

観客を物語に引き込む「アクト1」(30分)、

物語が動く「アクト2」(1時間)、

物語が解決する「アクト3」(30分)

に分けられる。

「アクト1」

・イントロダクション(0-30分)

  主役、映画のジャンル、ストーリー背景、映画の雰囲気を映像によって説明。

  主要登場人物が出てくる。

・インサイティング・インシデント(5-10分)

  日常から非日常へ、物語が一瞬で動き出す。

  主人公はこの変化にリアクションを起こす。

・ファースト・ターニング・ポイント(20-30分)

  主人公の立場が反転する。

  インサイティング・インシデントで悪い方向に進んでいた場合、

  助けが現れたり、解決策が見つかったり、状況が好転する。

「アクト2」

・ミッド・ポイント(60分)

  ストーリーが本題に入り加速する。

  引き返せない状況に追い込まれる。

  今まで他人ごとだと思っていたことが、自分のことになる。

・セカンド・ターニング・ポイント(90-100分)

  クライマックスへの突破口。主人公に不幸な現実が降りかかる。

  しかし、何かのきっかけで、その状況からの脱出方法を見つけることができる。

「アクト3」

・クライマックス(90-120分)

  物語は盛り上がる一方で、一気に問題が解決していく。

・エンディング(115-120分)

  ゴールに到達し、日常に戻っていく。

  冒険を終えた主人公の成長を見せる。

という具合である。

   ◇

キャラクター設定にも法則がある。

・主人公(プロタゴニスト)

  主人公には映画終了までに到達する目標点(ゴール)がある。

  ゴールを目指して、彼は常に自発的に、アクティブに行動する。

・敵役(アンタゴニスト)

  主人公同様ゴールがある。必ずしも悪者とは限らない。

・助言者(メンター)

  必ずしもいる必要はない。

  ◇

メインストーリとサブストーリーがあり、サブストーリーも「アクト1-3」も構成になっている。

(760円+税、2008年2月28日)

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