中央公論4月号の特集<落語の「通」になりたい>
中央公論の4月号が落語の特集を組んでいる。
落語評論家の京須偕充さんは
「名人不在の落語界に未来はあるか」の中で、
「現在の落語界に名人はただの一人も
いないと断言する。
近い将来に名人が現れる可能性もないと
予言しておく」
といっている。
だがそれは悲観論ではなく、
落語発展の新たなカギを
名人不在に期待しているからだという。
古今亭志ん生の孫で金原亭馬生の娘、
池波志乃さんのエッセイ
「落語家の食卓」は、
名人の家庭の暮らしぶりがわかって貴重だ。
ドイツ文学者の池内紀さんの
「吉原いきつもどりつ」も楽しい読み物だ。
「『明烏』は桂文楽でたのしみ、
『付き馬』は古今亭志ん生で親しんだ」
なるほど。
落語評論家、長井好弘さんの「CD&DVD特選30」はためになる。
柳家喬太郎さんはインタビュー「三遊亭園朝だって新作落語家なんですよ」で、
「『新作のどこが悪いんだ、このやろう』
という気持ちもある反面、『古典落語はさ、もう終わりだよね』
というのにも抵抗があるんです」
と語っている。
落語とは関係ないが、
特集「いま隣にある貧困」の
佐藤優さんと雨宮処凛さんの対談で
難民化する若者、日雇い派遣の闇など、
日本の深刻な状況が怖いほどよくわかった。
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