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2008年3月12日 (水曜日)

中央公論4月号の特集<落語の「通」になりたい>

  中央公論の4月号が落語の特集を組んでいる。

落語評論家の京須偕充さんは

「名人不在の落語界に未来はあるか」の中で、

現在の落語界に名人はただの一人も

いないと断言する。

近い将来に名人が現れる可能性もないと

予言しておく

といっている。

 だがそれは悲観論ではなく、

落語発展の新たなカギを

名人不在に期待しているからだという。

古今亭志ん生の孫で金原亭馬生の娘、

池波志乃さんのエッセイ

「落語家の食卓」は、

名人の家庭の暮らしぶりがわかって貴重だ。

 ドイツ文学者の池内紀さんの

「吉原いきつもどりつ」も楽しい読み物だ。

 「『明烏』は桂文楽でたのしみ、

『付き馬』は古今亭志ん生で親しんだ

なるほど。

 落語評論家、長井好弘さんの「CD&DVD特選30」はためになる。

柳家喬太郎さんはインタビュー「三遊亭園朝だって新作落語家なんですよ」で、

「『新作のどこが悪いんだ、このやろう』

という気持ちもある反面、『古典落語はさ、もう終わりだよね』

というのにも抵抗があるんです

と語っている。

 落語とは関係ないが、

特集「いま隣にある貧困」の

佐藤優さんと雨宮処凛さんの対談で

難民化する若者、日雇い派遣の闇など、

日本の深刻な状況が怖いほどよくわかった。

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受信: 2008年3月30日 (日曜日) 14時42分

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受信: 2008年4月 1日 (火曜日) 17時40分

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