本「老いて賢くなる脳」
NHK出版、エルコノン・ゴールドバーグ、藤井留美(訳)
はじめに
1 あなたの脳の一日
2 脳の四季
3 脳は老いてこそますます盛んになる
4 知恵は国境を越える
5 パターン・パワー
6 メモリーレーンの冒険
7 いつまでも消えない記憶
8 知恵を生みだすからくり
9 意思決定の最前線
10 未知のこと、旧知のことーー脳の右と左
11 脳の重心移動
12 プロザック号のマゼラン
13 夏の盛り
14 脳は使えば使うほど元気になる
15 パターンを増やすドリル
エピローグ 知恵というごほうび
著者は、
旧ソ連出身の認知神経学者で、
ニューヨーク大学医学部の教授だ。
「老いていく脳は、まず全体的に小さくなる。
重量と体積が、10年でおよそ2%減っていくのである」
「さらに、ニューロンどうしの接続が切れてまばらになり、
シナプスの密度も低くなる。
脳に流れ込む血液が少なくなるので、酸素も減ってくる」
「白質、灰白質はどちらも加齢の影響を受ける」
年をとることは 脳にとって良くないことばかりなのか。
だが、著者によると希望はあるようだ。
それは、
「頭脳を酷使して、知的活動を精力的に
行ってきた人は、脳が『頑丈なよろい』で
武装しているようなもので、
神経の衰退を寄せつけない」
「(よろいは)老人になったら自然に身につくような
ものではない。
若いときにいろいろなことを経験し、
問題に直面するたびに頭を使って乗り越えてきた人、
積極的に知力を鍛えてきた人だけに
与えられるごほうびである」
頭を使うことが、
脳を痴呆から守ってくれる可能性があるのだ。
希望が沸いてきた。
興味深かったのは
「左脳は、認知活動によって強化されるため、
(右脳より)老化の影響を受けにくい」
ということだ。
(2000円+税、2006年10月25日)
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