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2008年4月11日 (金曜日)

本「まぐれ 投資家はなぜ、運と実力を勘違いするのか」

ダイヤモンド社、ナシーム・ニコラス・タレブ・著、望月衛・訳

プロローグーー雲に浮かんだモスク

第1部 ソロンの戒め

1 そんなに金持ちなら頭が悪いのはどうしてだ?

2 奇妙な会計方法

3 歴史を数学的に考える

4 たまたま、ナンセンス、理系のインテリ

5 不適者生存の法則ーー進化は偶然にだまされるか?

6 歪みと非対称性

7 帰納の問題

第2部 タイプの前に座ったサル

8 あるいはとなりの億万長者でいっぱいの世界

9 卵を焼くより売り買いする方が簡単

10 敗者総取りの法則ーー日常の非線形性

11 偶然と脳ーー確率をわかるのに不自由

第3部 耳には蝋を

12 ギャンブラーのゲンかつぎと箱の中のハト

13 カルネアデス、ローマへきたるーー確率論と懐疑主義

14 バッカスがアントニウスを見捨てる

エピローグーーソロンの言うとおり

あとがきーーシャワーを浴びながら振り返る

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 例えば、

「自動車事故は家の近くで起こすことが多い」

という命題は正しいか。

「家の近くではつい油断してしまうからだ」

と納得してしまったら、

その人は確率の持つ錯覚にだまされていることになる。

「家の近くで事故が良く起きているのは、

単に家の近くで運転している時間が長いから」

に過ぎないかも知れない。

ウオールストリートで20年以上

トレーダーの経験がある著者が

「どうして人は

投資で儲かると自分の実力だと思い込み、

損をすると運が悪かったと思うのか?」

などという投資家心理を、

現在、主流になっている行動経済学や

脳科学、心理学などを駆使して、

分析した。

 めったに起きないが、

起きたらものごとに決定的な影響を与える事象、

ーー例えば1997年のアジア通貨危機ーーを

「黒い白鳥(black swan)」 と呼び、

「黒い白鳥」を無視して

計画を立ててはいけないことも

思い知らされた。

 文章にやや癖があるものの、

面白く読めた。

(2000円+税、2008年1月31日)

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