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2008年5月31日 (土曜日)

本「グーグルに勝つ広告モデル マスメディアは必要か」

光文社新書349、岡本一郎

はじめに

1 マスメディアの本質は「注目=アテンション」の卸売業

2 アテンションのゼロサムゲームから脱却できるか?

3 マスメディアの競合としてのインターネットメディア分析

4 4マスメディアvs. インターネット

5 テレビvs. インターネット

6 オンデマンドポイントキャスト事業の提言

7 ターゲットメディアとしてのラジオの確立

8 情報コモディティ商戦から新聞は抜け出せるか

9 ネットとの差別化に特化する雑誌

10 合従連衡によってプレイヤーの数を減らす

11 なぜ、それでもマスメディアは必要なのか

12 コンテンツ論

13 マーケッターに求められるパラダイムシフト

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 ネット時代が到来する遥か前から「新聞の危機」はいわれてきた。

筆者は、新聞の購読世帯減少には2つの要因があるという。

ひとつは、新聞と同種の情報を低価格(無料)で大量に供給する

プレィヤーが増えたこと=情報のコモディティ(日用品)化。

2つ目は、「常識へのニーズ」が減退していること。

 しかし、「紙の新聞がすべてなくなる」ことにはならない。

理由は3つ。

1 「新聞がなくなる」と言っているのは、新聞がネットに代替されることで利益を得る立場

の人たちだから。

2 1950年代にテレビが登場して以来「新聞の危機」が言われてきたが、実際にはそう

なっていない。

3 インターネットで配信されて、家庭でプリントアウトする「電子新聞」のアイデアは40年

間検討されてきたが、浸透する気配がない。

そうしたことから筆者の結論は

A「新聞はネットにいずれすべて代替されてしまい、紙の新聞はなくなる」

か、

B「新聞はある程度ネットに代替されるが、あるところで下げ止まり、以後は住み分ける」

のどちらになるかは、

現段階では予測不能なので、

「Aになる可能性も考えつつ、Bというシナリオを成立させるように経営上の手を打ってい

く」のが大事だという。

いろいろなプロトタイプを試行してみるとともに、

宅配ネットワークの戦略的な活用を模索することが

カギとなりそうだ。

(720円+税、2008年5月20日)

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コメント

どうも初めまして。本の書評をふらふら検索していたところ
ここに辿り着きました。
amazonのレビューでも良いのですが、結構ヤラセも多いですからね。
個人のブログの方が結構、信用できたりします。


広告業界の人間ではないワタクシには、横文字の専門用語が結構、しんどかったのですが
それでも1時間くらいで読了することができました。
一番面白かったのは音楽の話で、中世のクラシックがあれば、最新の音楽が必要ないというところ。
音楽以外でも過去のコンテンツが最新のコンテンツより勝ってしまうと
クリエーターは必要なくなり、コンテンツをまとめる人間が求めれれてくるのかも。
まぁ、それも夢がなくて寂しい気もしますが(苦笑)

ではでは、また遊びにきますね~

投稿: ゆきんこ | 2008年6月14日 (土曜日) 11時00分

>ゆきんこ様
 初めまして。コメントありがとうございます。
この本は、発想がオリジナルでおもしろかったですね。
音楽の名作の話も、
なるほどと思いました。

投稿: 富久亭 | 2008年6月14日 (土曜日) 18時42分

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