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2008年8月 7日 (木曜日)

本「淀川長治の映画人生」

岡田喜一郎、中公新書ラクレ

 89歳で亡くなるまで3万3千本以上の映画を

観続けた映画評論家、淀川長治さんに、

30年に渡り親交のあった著者が

淀川さんのエピソードを集めた。

淀川さんには「『淀川長治自伝』(上、下 中央公論新社 )もあるが、

本書もそれなりに面白い。

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 「映画は人生の教科書」と言い切る淀川さんの

映画を観るスタンスは

「いい映画を選んで何回も何回も見ること」、

「映画は監督中心で、見て欲しい」、

「映画をアタマで観たら、つまらない。感覚で見てほしい。

素直にびっくりしたり、驚いたり、感激して涙を流したり、

そのシーンの美しさに酔ったりしてごらんなさい」だ。

 淀川さんの生活信条である

「わたしは、いまだかつて嫌いな人に会ったことがない」には、

裏の意味があって、

好き嫌いがはっきりしている淀川さんの、

「相手を好きになろう、

嫌いな人でも探せばどこかいいところが見つかる」

という思いが込められているという。

淀川さんが気に入った人に言う言葉。

「今度、一緒にお風呂に入りましょう」

宮崎駿監督は、こう言われて途方にくれたそうだ。

 淀川さんが晩年の11年間は赤坂の全日空ホテルのスイートルーム

に滞在していたのは有名な話だが、

部屋代は10日、20日と月末にフロントに出向いて、

現金で支払っていたのだそうだ。

(880円+税、2008年6月10日)

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