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2008年9月 2日 (火曜日)

本「ゆらぐ脳」

 (池谷裕二、木村俊介、文芸春秋

      Yuragu

 脳科学者の池谷さんに

木村さんがインタビューして作った本。

 脳の活動の基本が、

「一つのシナプス」「一つの神経細胞」

にあるのは自明だ。

ただ、そういった「部分」を眺めるだけでは、

脳の「全体」の活動がかえって見えなくなるのではないか、

というのが池谷さんのスタンスだ。

 脳の研究の「優劣」は

「脳は、どう機能しているのか」を、

表面的な現象にとらわれることなく、

その奥の深い真実が見えるかどうか、

にかかっているという。

最近はやりのMRIによる脳活動のデータの

見方に注意を促している。

例えば、「おいしいチョコレートを食べている」時の

脳画像を撮影したところで、

「おいしさ」の理由はわからないし、

ましてや、味覚を鍛えることはできない。

いかにデータに説得力があろうとも、

データは「相関」を見ているにすぎないのだ。

(1238円+税、2008年8月10日)

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コメント

チョコレートの話
なるほど

投稿: kokoni | 2008年9月 2日 (火曜日) 22時59分

>kokoni様
 現代科学も脳の神秘を完全に
解明できていないようですね。

投稿: 富久亭 | 2008年9月 3日 (水曜日) 20時24分

池谷さんの話は、「簡単なようで実はよくわかんない」みたいな複雑な構造でなく、実際わかりやすく興味深い。こういう先生がいれば理系アレルギーの子も減るだろうにと思いますねー。しかし、この本の肝は、木村さん(←1日10冊本を読める男:松尾スズキ氏情報)の<聞く力>にあるのかも?

投稿: ぴぴ | 2008年9月 5日 (金曜日) 01時52分

>ぴぴ様
 木村さんの
インタビューして本にまとめる能力は大したものですね。
木村さんは、この本のほかにも
こういう形式の本をまとめているのでしょうか?

投稿: 富久亭 | 2008年9月 5日 (金曜日) 07時12分

形式は少し違いますが、数年前に話題になった「海馬」という糸井重里さんとの対談本の構成は、確か木村さん(当時”ほぼ日”にいたのかな?)だったと思います。週刊文春連載中の”仕事のはなし”もとても面白いですね。

投稿: ぴぴ | 2008年9月 5日 (金曜日) 12時11分

もひとつ、三田のフレンチレストラン「コート・ドール」の斉木さんの語り下ろしのような本も、木村さんでした。私が最初に読んだのはこれだったのですが・・タイトル失念。

投稿: ぴぴ | 2008年9月 5日 (金曜日) 12時14分

ああ・・斉木→斉須 スイマセン

投稿: ぴぴ | 2008年9月 5日 (金曜日) 13時48分

>ぴぴ様
 「木村」情報どうもありがとうございました!
「海馬」は読んだことがありますが、これもまとめたのは
木村さんだったのですね。
 「週刊文春」の「仕事のはなし」の第1回目が
池谷さんの話だったのは、
木村さんの人脈だったのですね。

投稿: 富久亭 | 2008年9月 5日 (金曜日) 19時49分

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