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2008年10月23日 (木曜日)

本「お腹召しませ」

     (浅田次郎、中公文庫

     Ohara

 短編小説の名手、浅田次郎さんの時代小説集。

本のタイトルにもなっている「お腹召しませ」はこんな話だ。

初老の高津又兵衛は某藩の下級武士。

一人娘に婿を取り、

孫も生まれ、

それなりに幸せに暮らしていた。

ところが、女癖の悪い女婿が

公金を横領したうえ、

女と逐電してしまった。

不始末の責任を取り、高津家はお家取り潰しという事態に。

しかし、又兵衛が切腹しさえすれば、

何とかお家断絶だけは免れるという。

妻も娘も、又兵衛のことを心配するどころか、

孫のためにも「お腹召しませ」と迫る。

自分の命と引き換えに家を存続させるべきかどうか。

又兵衛は悩んだ末、ある決断をするーーというストーリー。

 昔の武士も、

人間らしい考えを持っていたということか。

又兵衛の気持ちがよくわかる。

表題作ほか5編。

(590円+税、2008年9月25日)

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