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2008年11月 3日 (月曜日)

映画「まぼろしの邪馬台国」(2008年、日)

    ★★★★☆

 邪馬台国探しに生涯をかけた男と

それを支える妻の愛の物語。

     ◇

 九州・島原。

父親から鉄道事業を受け継いだ

宮崎康平(竹中直人)はワンマン経営者だ。

そのため妻明子(余貴美子)は愛想を尽かし

2人の子供を置いて逃げてしまった。

目が不自由な康平は、

邪馬台国研究に執念を燃やしている。

ある時ラジオ番組に出演した康平は

番組の司会をした長濱和子(吉永小百合)と出会う。

和子に好意を持った康平は、

和子を自分の会社に呼び、

新設した観光バス事業のバスガイド教育部長にする。

嵐の日、康平は偶然土器を発見し、

邪馬台国は島原にあったと確信する。

そんな時、康平は放漫経営の責任を取らされ

社長の座を追われる。

失意の康平は和子にプロポーズ、

和子は受け入れる。

生活にも困るようになった生活だが、

援助してくれる人も現れ、

夫婦は康平の夢である邪馬台国探しのため

九州中を行脚する。

その甲斐あって、

康平は第1回吉川栄治賞を受賞、

会社にも名誉顧問の形で復帰する。

その後、

発掘の途中に倒れた康平は帰らぬ人になる。

     ◇

 前半の見どころは

20歳代の設定と思われる吉永小百合と、

杖をぶんぶん振りまわす竹中直人の演技だ。

60歳を超えているとはとても思えないくらい若々しい吉永だが、

20歳代というのはいささか無理があるような・・・

竹中の怪演ぶりには腹を抱えて笑った。

あはは、座等市じゃないって。

 後半は、がらっと変わって、

しんみりしてくる。

わがままな夫によりそい一緒に夢を成し遂げる

妻のひたむきな姿に感動した。

2人が旅でめぐる九州の四季の美しさも印象的だ。

 「新宿バルト9」の5で。

     Yamataikoku

[監]堤幸彦
[案]宮崎康平
[脚]大石静
[音]大島ミチル
[出]吉永小百合、竹中直人、窪塚洋介、
 風間トオル、平田満、柳原可奈子、
 黒谷友香、麻生祐未、江守徹、
 大杉漣、余貴美子、由紀さおり
[上映時間]118分

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