古今亭志ん生と、小林秀雄と
月刊「新潮」12月号が
特集「小林秀雄の『響き』」を組んでいる。
小林秀雄の講演を抜粋収録したCDが付いているほか、
脳科学者、茂木健一郎さんと、
小林秀雄の孫である白州信哉さんの
対談が載っている。
対談の中で、茂木さんが
「小林秀雄の講演は古今亭志ん生の落語だ」と
しきりに言っているのが不思議だった。
小林秀雄と古今亭志ん生、
風貌は全然似ていないんだがなあ。
CDで小林秀雄の肉声を初めて聞いてみて
なるほどと納得した。
ちょっと甲高い声質がそっくりなほか、
間の取り方や話す速度などもに実に似ているのだ。
茂木さんは「小林さんの講演のまず素晴らしいところは、
やっぱり音楽として非常に魅力的なんです」
といっている。
CDの中では、
「個性について」と題した講演で、
病気という自分の個性の限界と戦って、普遍に至った
画家ゴッホのエピソードが印象に残った。
「私の鼻がとんがっている」という誰にでもあるスぺシャリティではなく、
強制されたものを努力の末克服した芸術家のオリジナリティ。
心にしみとおる言葉だ。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 本「越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 」(2009.06.17)
- 本「東大入試 至高の国語『第二問』 」(2009.06.06)
- 本「ウェブはバカと暇人のもの 現場からのネット敗北宣言」(2009.05.10)
- 本「音楽の捧げもの ルターからバッハへ」(2009.05.06)
- 本「やっぱり楽しいオーディオ生活」(2007.06.30)
「落語」カテゴリの記事
- 林家たい平落語集 たい平のはじめの一歩(2009.07.04)
- 春風亭昇太3-昇太の古典-(2009.06.30)
- 小三治「厩火事」(2009.06.28)
- 歌る多師匠の「饅頭怖い」(2009.06.18)
- 「富久亭」、「だくだく亭」に行くっ! の巻(2009.06.12)

















コメント