映画「英国王 給仕人に乾杯!」(2006年、チェコ)
★★★★★
大金持ちを夢見たチェコの給仕の数奇な運命を
描いたドラマ。
原題は「OBSLUHOVAL JSEM ANGLICKEHO KRALE」、
英題は「I Served the King of England 」。
◇
Jan Dite(青年期Ivan Barnev 、老年期Oldrich Kaiser ) は
小柄だが大金持ちになりたいという
大きな夢を持っている青年だ。
駅のソーセージ売りから、
田舎町のレストランの給仕になり、
そこで娼婦と知り合う。
やがて、金持ち相手の豪華な娼館「チホタ荘」、
プラハ一流ホテル、ホテル・パリの給仕となり、
外国の国王から勲章を授かる。
1938年、Hitler のSudetenland侵攻で
Czechoslovakiaはドイツ軍に占領される。
Janは自分と同じように小柄なドイツ人娘
LÃza(Julia Jentsch )と結婚する。
LÃzaは軍人となり、
外国に従軍した際に、
ユダヤ人らが残した高価な切手を持ち帰る。
LÃzaが非業の死を遂げた後、
Janは切手を売り、
「チホタ荘」を手に入れる。
絶頂期も束の間、
共産主義政権下、
Janは財産を没収され、
15年の懲役刑に服する。
出獄したJanは、
ズデーテン地方の山中に行き、
廃屋でビールのジョッキを発見する…
◇
大国に翻弄される小さな国の
小さな男の波乱に富んだ一生を
ユーモアとエロスをちりばめて描いた。
娼館の女性たちもそうだが、
富豪たちが貪り食う料理も
妙にエロチックだ。
Janが青年に期関係する女性は皆、
Janより大柄だが、
結婚相手のLÃzaだけが
Janより背が低い。
Janは言う。
「幸せとあとには不幸がどんでん返しでくる」
まさに、その通りの人生だ。
出獄したJanは、
廃屋に置いたたくさんの鏡の中に
何を見たのか。
「シネシャンテ」で。
[監][脚]イジー・メンツェル
[原]ボフミル・フラバル
[出]イバン・バルネフ、オルドジフ・カイゼル、
ユリア・イェンチ、マリアン・ラブダ
[上映時間]120分
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» 『英国王 給仕人に乾杯!』 [千の天使がバスケットボールする]
よく作家は処女作に還るというが、28歳の長編処女作『厳重に監視された列車』と同じ原作者ボフミール・フラバル による小説を映画化した70歳のイジー・メンツェルの最新作。『厳重に監視された列車』の見習鉄道員、ミロシュがまだ幼い顔立ちで小柄だったように、『英国王 給仕人に乾杯!』の主人公ヤンも小さな国の童顔の小さな男。給仕人として働く彼、ヤン・ジーチェはビールを片手につぶやく。
「私の幸運は、いつも不運とドンデン返しだった」
1963年、チェコスロヴァキアのプラハ。
初老の男が、監獄から出所する。彼の名... [続きを読む]
受信: 2008年12月26日 (金曜日) 07時22分
» 映画「英国王 給仕人に乾杯!」 今年の映画鑑賞のトドメにふさわしい一本。 [日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜]
一年を総括するような一本は、なぜか年末に降ってくる。
去年でいえば「夜顔」がそうだった。
ブニュエル臭を一瞬とはいえあれだけ濃厚に吸い込むとは全く予期しなかったのだ。
今年もまたそういう一本に今日出会ってしまった。
それは20日から公開されている「英国王 給仕人に乾杯!」。
タイトルからするとイギリスの映画かなと誤解しそうだが、実はチェコ映画。
一言に言うと、20世紀の究極に嵐だった時代に翻弄された一人の男の話。
その男は、チェコスロバキア人(当時)ながらナチス・ドイツ時代のドイツ人を妻に... [続きを読む]
受信: 2008年12月27日 (土曜日) 11時21分
» 『英国王 給仕人に乾杯!』:オールドスタイルの法螺ばなし映画を楽しむ [りゃんひさのMyBlog:映画レビューなど]
原題は「OBSLUHOVAL JSEM ANGLICKEHO KRALE」、英語で表記すると「I SERVED THE KING OF ENGLAND」(私は英国王の給仕人だった)、ありゃ、英国王の給仕人なんて出てこないぞ。
紹介記事などを読んで納得。
チェコ人が英国王の給仕人であるはずがない。つまり、「ありえないはなし」「法螺(ほら)ばなし」という意味だそうで。... [続きを読む]
受信: 2008年12月31日 (水曜日) 11時06分
» 「英国王 給仕人に乾杯!」 [ハピネス道]
チェコという国は20世紀中に政治や経済や民族、さまざまな変化を経験しています。私の世代だと社会科で習うチェコと言えば“チェコスロバキア”だったのですが“チェコスロバキア”という国はもうありません。そんな20世紀半ばのチェコを舞台に描かれるとある給仕人の半生… 。不思議な余韻が残る作品でした。主人公ヤン・ジーチェが駅のプラットフォームでソーセージ売りをしていた少年時代から、田舎町のビアレストランのボーイ、妖しげなホテルの給仕人の仕事を経て、プラハの一流ホテル“ホテル・パリ”の主任給仕人になっていく青年... [続きを読む]
受信: 2009年1月 5日 (月曜日) 23時04分
» 『英国王給仕人に乾杯!』 (2007)/チェコ・スロバキア [NiceOne!!]
原題:OBSLUHOVALJSEMANGLICKEHOKRALE/ISERVEDTHEKINGOFENGLAND監督・脚色:イジー・メンツェル原作:ボフミル・フラバル出演:イヴァンン・バルネフ、オルドジフ・カイゼル、ユリア・イェンチ鑑賞劇場 : シャンテ・シネ公式サイトはこちら。<Story>ヤン(イヴ...... [続きを読む]
受信: 2009年1月16日 (金曜日) 22時10分
» 「英国王給仕人に乾杯!」おかしくて、物悲しいチェコの近代史 [soramove]
「英国王給仕人に乾杯!」★★★
イヴァン・バルネフ、オルドジフ・カイゼル、ユリア・イェンチ主演
イジー・メンツェル監督、チェコスロバキア 、2007年、122分
「誰でも願う理想の生活をかなえようとする
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なんともおかしく、そしてどこか物悲しい」
名古屋には真面目な映画館がある、
名古屋駅近くの「シネマスコーレ」と
今池にある「シネマテーク」だ。
この二つの映画館ではシネコンでは
上映されないマイナーな映画が上映されている... [続きを読む]
受信: 2009年3月 3日 (火曜日) 23時28分
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