映画「そして、私たちは愛に帰る」(2007年、独・トルコ)
★★★★☆
ブレーメンとイスタンブールを舞台に親子3組の
出会いと別れを描いたドラマ。
2007年カンヌ映画祭最優秀脚本賞。
原題は「Auf der Anderen Seite」、
英題は「The Edge of Heaven 」。
◇
ドイツ・ブレーメン。
年金で暮らすトルコ移民Ali Aksu(Tuncel Kurtiz )には、
大学教授の息子Nejat (Baki Davrak )がいる。
ある日、Aliは馴染みの娼婦Yeter aka Jessy(Nursel Köse )を
家に連れてきて、3人で暮らすようになる。
Yeterが息子と関係しているのではないかと邪推したAliは、
口論の末、誤ってYeterを死なせてしまう。
一方、母の死を知らないYeterの娘Ayten Öztürk aka Gül(Nurgül Yesilçay )は、
反政府組織に入っており、トルコからドイツへ逃亡する。
Aytenはブレーメンで大学生Charlotte 'Lotte' Staub(Patrycia Ziolkowska )と
知り合うが、警察に見つかり、トルコに強制送還され、
刑務所に入れられる。
LotteはAytenを助けるためにイスタンブールに行くが、
すりの少年に銃殺される。
悲しみにくれるLotteの母Susanne(Hanna Schygulla )は、
娘の遺志を継いでAytenを救出しようと決意する。
大学を辞めてイスタンブールで本屋を始めたNejatは、
こんなSusanneの決意を見て、
自分も父を許し、
トルコに送還されている父のもとに向かう。
◇
3組の親子を通して、
親子の愛情、反目、寛容を描いた。
観客には、
3組の親子の関係がわかっているが、
登場人物にはどこでどうつながっているのかわからない。
最後の場面。
「神を敵に回したって、お前を守る」と
幼いころ父に言われたことを思い出し、
すべてを許し、
父に会いに行く決意をしたNejat。
釣りから戻ってくる父を待ち、
海辺で座っているNejatの後ろ姿で
映画は終わる。
余韻のあるいいエンディングだ。
「シネスイッチ銀座」1で。
[監][製][脚][撮]ライナー・クラウスマン
[音]シャンテル
[出]バーキ・ダブラク、ハンナ・シグラ、
ヌルセル・キョセ、トゥンジェル・クルティズ
[上映時間]122分
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