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2010年3月の5件の記事

2010年3月28日 (日曜日)

楽劇「ニーべルングの指環」第3日 「神々の黄昏」

 新国立劇場でRichard Wagnerの楽劇「神々の黄昏」を観た。

 妻ブリュンヒルデを残し

旅に出たジークフリートは、

ハーゲンの陰謀で、

忘却の薬を飲まされる。

ジークフリートは、

グートルーネに一目ぼれし、

兄のグンターの花嫁として

ブリュンヒルデを拉致する。

ハーゲンはジークフリートを殺害、

ブリュンヒルでは夫を火葬する

炎に飛び込む。

ブリュンヒルデの死により世界が消滅、

新しい時代の到来を予感させて

物語は終わる。

2時から始まって夜の8時までの3幕の長い物語だが、

権力志向の人間と愛情志向の人間が対立し、

ブリュンヒルデの自己犠牲に至る

終盤のシーンに感動した。

Wagnerは偉大だ。

【ジークフリート】クリスティアン・フランツ
【ブリュンヒルデ】イレーネ・テオリン
【アルベリヒ】島村武男
【グンター】アレクサンダー・マルコ=ブルメスター
【ハーゲン】ダニエル・スメギ
【グートルーネ】横山恵子
【ヴァルトラウテ】カティア・リッティング
【ヴォークリンデ】平井香織
【ヴェルグンデ】池田香織
【フロスヒルデ】大林智子
【第一のノルン】竹本節子
【第二のノルン】清水華澄
【第三のノルン】緑川まり

【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

【指 揮】ダン・エッティンガー

<初演スタッフ>
 【演 出】キース・ウォーナー
 【装置・衣裳】デヴィッド・フィールディング
 【照 明】ヴォルフガング・ゲッベル

【企 画】若杉 弘
【芸術監督代行】尾高忠明
【主 催】新国立劇場

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2010年3月22日 (月曜日)

映画「NINE」(2009年、米)

     ★★★★☆

 Federico Felliniの「8½」をミュージカルにしたブロードウエイ作品を映画化した。

        ◇

 著名な映画監督Guido Contini (Daniel Day-Lewis)は、

新作「イタリア」の構想がまとまらなくて悩んでいた。

記者会見の最中に突然逃げ出し、

海辺のリゾートに雲隠れする。

愛人の人妻Carla Albanese (Penélope Cruz)を呼び寄せるが、

そこに妻のLuisa (Marion Cotillard)もやってくる。

Carlaが自殺未遂したのを機に、

Guidoはチネチッタに戻り、

Claudia Jenssen (Nicole Kidman)を主演で

映画の製作にとりかかるが、

夫に愛想を尽かしたLuisaは去り、

映画も中断、

2年後、衣裳係のLilli La Fleur (Judi Dench)の勧めで

再びメガホンをとったGuidoを

Luisaや母親(Sophia Loren)、Saraghina(Fergie)、

Stephanie (Kate Hudson)らが見守る。

     ◇

 豪華な女優陣の素晴らしい歌と

華麗な踊りが印象的だ。

新人女優のテストフィルムを見るシーンで、

夫がかつて自分に掛けてくれた優しい言葉を、

新人女優にも同じようにかけているのをLuisaが知り、

夫に愛想を尽かす。

夫は無意識にやっているのだが、

妻はそれを見逃さない。

怖いシーンだ。

フィナーレも良かった。

かかわりのあった女たちが次々と現れて

撮影開始を見守る中、

Guidoの乗った撮影用クレーンが上昇して、

Guidoが「アクション」と叫び、

エンドマークが出る。

[監][製]ロブ・マーシャル
[脚]マイケル・トルキン、アンソニー・ミンゲラ
[出]ダニエル・デイ=ルイス、ニコール・キッドマン、
 ペネロペ・クルス、マリオン・コティヤール、
 ケイト・ハドソン、ジュディ・デンチ
[上映時間]118分

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2010年3月21日 (日曜日)

映画「Up in the Air (マイレージ、マイライフ)」(2009年、米)

    ★★★★☆

  リストラ請負会社に勤めるRyan Bingham( George Clooney )は、

アメリカ国内を飛び回り、首を宣告して回っている。

ドライでクールな彼の唯一の楽しみは

航空会社のマイレージを貯めること。

ある空港で同じように仕事で全国を回っている

女性Alex Goran(Vera Farmiga)と知り合い、

意気投合する。

一方、Ryanの会社では

新入社員Natalie Keener(Anna Kendrick)の提案で、

インターネットを使った面談でリストラを進める方式を

試行導入した・・・。

     ◇

 妹の結婚がきっかけで

家族の大切さを悟ったRyan が、

雪の中Alexの家を訪れるシーン。

意外な結果に、

人生のほろ苦さを感じた。

夢にまで見たマイレージの目標の達成後、

あっさり世界旅行を妹夫婦にプレゼントするRyan。

後味の良い映画だった。

「東宝シャンテシネマズ」で。

[監][製][脚]ジェイソン・ライトマン
[原]ウォルター・カーン
[脚]シェルダン・ターナー
[出]ジョージ・クルーニー、ベラ・ファーミガ、
 アナ・ケンドリック、ジェイソン・ベイトマン
[上映時間]109分

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2010年3月14日 (日曜日)

フォルスタッフ

 Giuseppe Verdi のオペラ "Falstaff" を

新国立劇場中劇場で。

Verdi が80歳代で作った最後のオペラを

新国立劇場のオペラ研修所の研修生らが演じた。

原作は William Shakespeare の "The Merry Wives of Windsor" 。

軽やかな楽しい喜劇で、

シンプルな舞台美術も良かった。

この喜劇と同じく、

Verdi の晩年の作品 "Otello" (これも Shakespeare 原作)も

「嫉妬」が重要なテーマになっているが、

こちらは救いようのない悲劇だ。

物語の最後に Falsstaff が言う。

「人は皆詐欺師。世の中はすべて冗談だ。

最後に笑う者が、最もよく笑う」

悲劇も深いが、

喜劇はもっと深い、

ようなな気がする。

ファルスタッフ】青山 貴(第4期修了生)
【フォード】12日:岡 昭宏(第10期生)/14日:高橋洋介(第12期生)
【フェントン】城 宏憲(第10期生)
【医師カイウス】新海康仁(賛助出演)
【バルドルフォ】渡辺 大(賛助出演)
【ピストーラ】北川辰彦(第5期修了生)
【フォード夫人アリーチェ】12日:高橋絵理(第10期生)/14日:上田純子(第11期生)
【ナンネッタ】上田真野子(第12期生)
【クイックリー夫人】茂垣裕子(賛助出演)
【ページ夫人メグ】堀 万里絵(第11期生)
【ガーター亭の主人】西村圭市(第12期生)/ 山田大智(第12期生)

特別出演(全日程):新国立劇場演劇研修所第4期生

【原作】ウィリアム・シェイクスピア
【作曲】ジュゼッペ・ヴェルディ
【台本】アッリーゴ・ボーイト

【指揮・音楽指導】アリ・ペルト
【演出・演技指導】デイヴィッド・エドワーズ
【美術・衣裳】 コリン・メイズ
【ヘッド・コーチ】ブライアン・マスダ

【管弦楽】東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
【合唱】藤原歌劇団合唱部

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2010年3月 6日 (土曜日)

映画「The Blind Side (しあわせの隠れ場所)」(2009年、米)

     ★★★★☆

 NFLで活躍するMichael Oher選手の実話を元にしたドラマ。

      ◇

Sean Tuohy(Tim McGraw )はファストフード店を80店も経営する実業家。

妻のLeigh Anne (Sandra Bullock)、娘のCollins(Lily Collins)、

息子のS.J. (Jae Head)の4人家族で

何不自由ない生活を送っている。

ある日、Leigh Anne は、

ホームレス同然の生活を送っている

大柄な黒人の少年Michael Oher(Quinton Aaron)に出会い同情する。

Leigh Anne はMichael を同居させ、高校にも通わせる。

Michaelはアメリカンフットボール部に入り、

コーチのBurt Cotton(Ray McKinnon)の指導の下、

才能を開花させる。

やがて、複数の大学からスカウトが殺到するまでに成長するが・・・

     ◇

 貧しく家族にも恵まれない黒人の少年に、

裕福な白人一家が救いの手を差し伸べるという、

描き方によっては非常に偽善的になりやすい話だが、

後半、「Leigh Anne は自分の願望を果たしたかっただけではないのか」

との疑念をMichaelが抱くエピソードなどが盛り込まれ、

物語に奥行きを持たせている。

黒人の不良に毅然と立ち向かうLeigh Anne 、

実の母親を思うMichaeにも

ほろりとさせられた。

「新宿ピカデリー」8で。

[監][脚]ジョン・リー・ハンコック
[原]マイケル・ルイス、サンドラ・ブロック、
 ティム・マッグロウ、クイントン・アーロン、
 キャシー・ベイツ
[上映時間]128分

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