カテゴリー「映画・テレビ」の59件の記事

2008年5月12日 (月曜日)

映画「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」(2008年、米)

    ★★★★☆

 黒澤明の傑作時代劇「隠し砦の三悪人」(1958年)のリメイク。

随所に新しいアイデアが盛り込まれた力作だ。

 時は戦国時代、山名家に敗れた秋月家の武将、

真壁六郎太(阿部寛、オリジナルは三船敏郎)は、

秋月家の雪姫(長澤まさみ、オリジナルは上原美佐)を擁して、

お家再興のための軍資金の金塊と共に、

隠し砦にこもった。

そこへやって来た山の民の武蔵(松本潤、オリジナルは太平=千秋実)と

新八(宮川大輔、オリジナルは又七=藤原釜足)は、

偶然に金塊を発見する。

六郎太は、2人を味方につけ、

雪姫の身を守りながら敵地、山名領を通って、

友好国の早川領へ抜ける作戦を決意する。

途中、勝気な雪姫の機嫌を損ねることなく、

不平不満を言い逃亡も図る2人をなだめ、

国境の関所を無事通過するが、

山名家の侍大将でライバルの鷹山刑部(椎名桔平、

オリジナルは田所兵衛=藤田進)が追ってきた・・・・

 オリジナルの太平と又七はジョージ・ルーカス監督「スター・ウォーズ」の

ロボットC-3POとR2-D2のモデルになったが、

本作は逆に山名の軍団にダース・ベーダーのマスクのような

兜をつけさせている趣向が面白い。

オリジナルでは三船敏郎演じる六郎太が主役だったストーリーも、

本作では松本潤の武蔵を主役に据え、

雪姫と相思相愛になるなど大胆に改変した。

音楽、特殊効果、馬上の決闘などアクションシーンも

それぞれ効果を上げている。

 ただ、武蔵と新八の海岸でのラストシーンは蛇足。

武蔵が「裏切り御免」と言って、雪姫と別れるシーンで終わりにした方が、

余韻があって良かったのではないかと思うが、

どうか。

 「新宿バルト9」の6で。

        Kakusitoride_2

[監]樋口真嗣
[脚]中島かずき
[出]松本潤、長澤まさみ、阿部寛、椎名桔平、
 宮川大輔、甲本雅裕、生瀬勝久、古田新太、
 上川隆也、高嶋政宏、國村隼
[上映時間]118分

| | コメント (2) | トラックバック (20)

2008年5月11日 (日曜日)

映画「最高の人生の見つけ方」(2007年、米)

   ★★★★☆

 末期ガンで余命を半年と宣告された2人の男の生きざまを

「スタンド・バイ・ミー」(1986年)のRob Reinerが監督した。

原題の「The Bucket List」は「棺桶リスト」=死ぬまでにやるべきこと=の意味。

 Edward Cole (Jack Nicholson)は1代で巨額の富を築いたワンマン経営者。

末期ガンを宣告され、自分が経営する病院に入院、

同じく余命半年のCarter Chambers (Morgan Freeman )と知り合う。

性格も境遇もまったく異なる2人だが、意気投合し、

人生の終わりを飾る世界旅行に出かける。

パリ、カイロ、アフリカ、北京、ヒマラヤ、香港と旅をし

やりたいことを書いた「棺桶リスト」を実行していくが、

互いの配慮が裏目に出て、

2人はけんか別れする形で旅を終える。

やがてCarterは家族に見守られながら息を引き取り、

Edwardは死への旅立ちを前に、あることを実行しようと決意する・・・

 金はあるが4回も離婚し、たった1人の娘とも絶縁状態のEdward、

実直な自動車整備士で博識、家族思いのCarter。

2人の対照的な性格がよく描かれている。

名優2人の表情がいい。

エジプト・ギザのピラミッドで

2人が夕陽を眺めるシーンが印象的だ。

終盤近くでEdwardが

「棺桶リスト」の「世界一の美女にキスをする」を実行するシーンには、

ほろりとさせられた。

Edwardの秘書Thomas(Sean Hayes )は、

いい奴か悪い奴か正体不明だったが、

最後にとてもいい奴だとわかる。

 「新宿バルト9」の2で。

     Thebucketlist_galleryposter

[監][製]ロブ・ライナー
[脚]ジャスティン・ザッカム
[出]ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン、
 ショーン・ヘイズ、ロブ・モロー、
 ビバリー・トッド
[上映時間]97分

| | コメント (8) | トラックバック (38)

2008年5月 5日 (月曜日)

映画「つぐない」(2007年、英)

   ★★★★☆

 Ian McEwanの小説「Atonement」(2001年、『贖罪』)の映画化。

第二次世界大戦下のヨーロッパを舞台に

運命に翻弄される男女を描いた文芸作品。

原題は「Atonement」。

 1930年代のイギリス、裕福なTallis家の長女Cecilia(Keira Knightley)は、

使用人の息子Robbie Turner(James McAvoy)と相思相愛の仲だ。

しかし、Ceciliaの妹Briony(Saoirse Ronan<13歳>、

Romola Garai<18歳>、Vanessa Redgrave<晩年>)の思い違いから、

Robbieは冤罪で逮捕され、懲役刑になり、

兵士として最前線に送られる。

18歳になったBrionyは自分の証言が誤りだったことに気づき、

姉に許しを乞う。

姉の家には戦場から帰還したRobbieがいた。

話はここで現代に飛ぶ。

小説家として成功した老Brionyは、

自分の犯した過ちを

生涯最後の小説として発表する。

しかし、Brionyの語る現実は

小説のストーリーとは異なるものだった・・・・

 恋する乙女役を演じたKeira Knightleyが美しい。

多感で想像力が豊かな13歳のBriony役のSaoirse Ronanも良かった。

映像も素晴らしく、

フランスの海岸で野営する兵士の大群の俯瞰映像が圧巻、

イギリスの田園地帯の風景も心に残る。

「新宿タイムススクェア」で。

      Atonement_bigposter

[監]ジョー・ライト
[原]イアン・マキューアン
[出]キーラ・ナイトレイ、ジェームズ・マカボイ、
 シアーシャ・ローナン、ロモーラ・ガライ
[上映時間]123分・PG-12

| | コメント (0) | トラックバック (30)

2008年4月27日 (日曜日)

映画「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(2007年、米)

     ★★★★☆

20世紀前半の米西部を舞台に石油ビジネスに

執念を燃やした男の物語。

石油王を演じたDaniel Day-Lewisは

アカデミー主演男優賞をとった。

原題は「There Will Be Blood 」。

 幼い息子を連れて、あちこちで石油採掘を手掛ける

Daniel Plainview(Daniel Day-Lewis)のもとに

一人の若者が訪れた。

「確実に石油の出る場所を知っている」という。

それは若者の父親が所有する土地だった。

さっそくPlainviewは土地周辺を買い占め始める。

狙いどおり石油が出て、

Plainviewは成功する。

その間、一人息子が事故で聴力を失ったり、

異父弟と名乗る男が現れたり、

狂信的な牧師Eli Sunday (Paul Dano)に

仕事を妨害されたり、

Plainviewの人生は波乱含みだ。

 晩年、酒浸りになったPlainviewの屋敷に、

投資に失敗したEli Sunday が金の無心に訪れる・・・

タイトルの「There Will Be Blood 」が、

破滅の結末を暗示している。

 力強く大量に噴出する黒い石油が象徴しているのは、

20世紀のアメリカの活力か、

それとも飽くことのない人間の欲望か。

鬼気迫る演技を見せたDaniel Day-Lewisに脱帽。

重厚な映画だ。

 「日比谷シャンテ」で。

        Therewillbeblood_galleryposter

[監][製][脚]ポール・トーマス・アンダーソン
[原]アプトン・シンクレア
[音]ジョニー・グリーンウッド
[出]ダニエル・デイ=ルイス、ポール・ダノ、
 ケビン・J・オコナー、キアラン・ハインズ
[上映時間]158分・PG-12

| | コメント (0) | トラックバック (16)

2008年4月21日 (月曜日)

映画「大いなる陰謀」(2007年、米)

    ★★★☆☆

 Robert Redford 監督、主演の社会派ドラマ。

原題は「Lions for Lambs 」。

 カルフォルニア大教授Stephen Malley (Robert Redford)の

優秀な学生2人は、Malleyの反対を押し切って、

志願して軍隊に入る。

2人は、アフガニスタンでテロ組織を壊滅させるための

危険な作戦に参加、

2人を乗せたヘリは敵に襲われる。

一方、大統領選出馬の野望を抱く上院議員Jasper Irving (Tom Cruise)は、

ベテラン放送記者のJanine Roth( Meryl Streep)に、

対テロ作戦の情報をリークする代わりに、

好意的な報道をするよう要請するーー。

 アフガニスタンの戦場、ワシントンの上院議員のオフィス、

カルフォルニア大の教員室の3か所が舞台になり、

同時並行的に物語は進んでいく。

Redfordの主張したいテーマはよくわかるのだが、

いまひとつ胸に迫るものがなかった。

それにしても、RedfordといいStreepといい

年をとったなあ。

「新宿バルト9」の3で。

       Lionsforlambs_posterbig

[監][製][出]ロバート・レッドフォード
[製][脚]マシュー・マイケル・カーナハン
[出]メリル・ストリープ、トム・クルーズ、
 マイケル・ペーニャ、デレク・ルーク
[上映時間]92分

| | コメント (2) | トラックバック (32)

2008年4月20日 (日曜日)

映画「モンゴル」(2007、カザフスタン)

    ★★★★☆

 12世紀のモンゴルを舞台にGenghis Khanが

国家統一を果たすまでを描いた歴史スペクタクル。

原題は「MONGOL 」。

 一部族の族長の息子Temujin=後のGenghis Khan=

(浅野忠信)は9歳の時に別の部族の娘Börte(Khulan Chuluun)と

運命的な出会いをする。

その直後父を敵に毒殺されたり、

捕虜にされ、奴隷として売られたり、

波乱万丈な運命の中を潜り抜け、

王者としての風格を身につけたTemujinは、

国家統一に向けて戦いに身を投じていく。

 そよ風に踊る草、厳しい冬の雪、

壮大な夕日、夏の雨雲と轟く雷鳴、

黒い夜に赤々と燃える焚き火ーー

大草原の四季の暮らしが美しい。

クライマックスの大戦闘シーンは、

CGも使っただろうが、

壮大な平原でのロケが壮観だ。

「神風」ならぬ「神雷」が味方して戦いに勝利するのだが、

敗れた宿敵が「モンゴル人は雷を恐れるのに、

おまえは何で恐れない」と尋ねたのに対し、

「おれには、いつも隠れるところなどなかった。

だから恐れない」と答えたのが、

印象深い。

 9歳のTemujinが父親に

「足の強い女を選ぶことだ」と、

嫁選びのコツを教わるのも面白かった。

足の強い女・・・ねえ。

 「新宿バルト9」の1で。

        Mongol_galleryposter_2

[監][製][脚]セルゲイ・ボドロフ
[製]セルゲイ・セリリアノフ、アントン・メルニク
[撮]ロジェ・ストファーズ
[出]浅野忠信、スン・ホンレイ、
 クーラン・チュラン
[上映時間]120分

 

 

| | コメント (2) | トラックバック (24)

2008年4月13日 (日曜日)

映画作家の発想法

 昨夜、西新宿の工学院大で

ヴィジュアリスト、手塚眞さんのお話を聞いた。

手塚治虫の息子である手塚さんは

劇場映画「白痴」(1999年)などを発表している。

手塚さんは、

「映画監督」と「映画作家」の違いについて、

「監督」は大勢スタッフと一緒に作品を

作り上げていくもので、

テクニックがあればできるが、

それに対して「作家」は

一人の人間として

自己の表現を生み出そうとする人、

と定義していた。

 映画の演出の基礎については、

1 わからせる

2 効果的に見せる

3 表現する

の3段階あり、

例えばハリウッド映画では、

主人公の気持ちを着ている洋服の色で表すことで、

「効果的に見せる」工夫をしているという。

 「表現する」は、

個人的な考え方を取り入れることで、

若い人とかく

「表現する」ことに力を入れるあまり、

「わからせる」、「効果的に見せる」ことが

おろそかになりがちだという。

 アイデアの発想法についても

面白い話をうかがった。

手塚さんが「RRPC」と名付けた方法は、

1 Recycle 再利用する

2  Replace 置き換える

3  Paste  くっつける

4 Chance Operation 偶然を利用する

の4種類。

アイデアは「運に頼ることが多い」という手塚さんは、

「直感で選ぶことで、勘を磨く」

ようにしているそうである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月10日 (木曜日)

映画「プラダを着た悪魔」(2006年、米)

 ★★★★☆

 大学を卒業したばかりの女の子が、

ファッション誌の猛烈編集長の下で働き、

成長していく物語。ベストセラー小説の映画化。

 原題は「The Devil Wears Prada」。

 Andy Sachs (Anne Hathaway )は、

新聞記者志望の女の子。

ジャーナリストになるための修行として、

有名ファッション誌の女性編集長

Miranda Priestly (Meryl Streep)の秘書となる。

Mirandaは実力はあるが、

自分勝手でせっかち、私用も押し付けることから、

秘書は次々に辞めていく。

Andyは、Miranda の無理難題を何とかさばき、

次第にMiranda の信頼を得る。

 そうした中、 Miranda を失脚させようとする動きが、

水面下で進んでいた・・・

 

 Meryl Streepの演技もすばらしいが、

Andyを取り巻く脇役が個性的で、楽しい。

良い意味でのハリウッド映画らしい

話の展開で、

面白かった。

DVDで鑑賞。

           200pxthe_devil_wears_prada_main_one

監督 デヴィッド・フランケル 
製作 ジョセフ・M・カラッシオロ・Jr 、
     カーラ・ハッケン 、カレン・ローゼンフェルト
原作 ローレン・ワイズバーガー 
音楽 セオドア・シャピロ
脚本 アライン・ブロッシュ・マッケンナ 
出演 メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、
    エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ、
    エイドリアン・グレニアー
上映時間110分

 

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年4月 1日 (火曜日)

映画「受験のシンデレラ」(2008年、日)

    ★★★☆☆

 精神科医で大学受験評論家の和田秀樹さんが、

初めてメガホンをとった。

「モナコ国際映画祭2007」で作品賞など4部門受賞。

 東大受験の「カリスマ講師」として名声と金を得た

五十嵐透(豊原功補)はガンで余命1年半を宣告される。

自暴自棄に陥った五十嵐だが、

家庭の事情のため高校を中退した少女、

遠藤真紀(寺島咲)に出会い、

真紀を東大に受からせることに生きがいを見出す。

 黒沢明の「生きる」(1952年)と同じような筋で、

結末は見る前から大体予想がつくが、

淡々として落ち着いたラストが良かった。

「チョコボール」や「500円玉」といった、

小道具の使い方にも感心した。

特に「500円玉」はラストで

重要な意味を持つ。

受験に役立つと思われるtipsも盛りだくさんだ。

自堕落で無責任な真紀の母親役を演じた

浅田美代子がいい味を出していた。

 監督の和田秀樹さんは高校時代は映画少年で、

映画の資金を得るために医学部に入ったという。

若き日の夢を実現した同世代の和田さんに

拍手を贈りたい。

K's cinema 」で。

 A0100270_131565         

[監]和田秀樹
[脚]武田樹里
[歌]星野みちる
[出]寺島咲、豊原功補、
 田中実、浅田美代子、
 六角精児、徳井優、
 モロ師岡、山田玲奈、
 梶原しげる、林真理子、
 橋爪淳、清水圭
[上映時間]106分

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月23日 (日曜日)

映画「ノーカントリー」(2007年、米)

     ★★★★☆

 1980年代のテキサスを舞台に

不気味な殺人鬼を描いたCoen兄弟監督のサスペンス。

2008年アカデミー賞の

作品賞、監督賞、脚色賞、助演男優賞をとった。

原題は「No Country for Old Men 」。

 テキサス州西部の荒野で、

麻薬取引のこじれから

ギャングが撃ち合いの末全滅する。

偶然通りかかったLlewelyn Moss (Josh Brolin)は、

現場から大金をねこばばしてしまう。

金の入ったカバンには発信機がつけられており、

Mossは、70年代風のマッシュルームカットの

殺し屋Anton Chigurh (Javier Bardem)

に執拗に追われることになる。

捜査を開始した保安官Ed Tom Bell (Tommy Lee Jones)が

無力感に襲われる中、

Mossとその妻Carla Jean Moss (Kelly Macdonald )は

無事逃げ切れるのか・・・。

 何といっても稀代のシリアルキラーである

Anton Chigurh が不気味だ。

酸素ボンベにホースをつけた空気銃のようなもので、

敵対する者はもちろん、

通りがかりの人や保安官補などを

殺しまくる。

彼なりに殺すか殺さないかのルールは

あるようなのだが、

普通の感覚では理解できないだけに恐ろしい。

が、とぼけたユーモアもところどころに

ちりばめられている。

見終わったあと、どっと疲れた。

「日比谷スカラ座」で。

        Nocountryforoldmen_bigposter

[監][製][脚]ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
[出]トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、
 ジョシュ・ブローリン
[上映時間] 122分・R-15

| | コメント (2) | トラックバック (44)

2008年3月16日 (日曜日)

映画「バンテージ・ポイント」(2008年、米)

          ★★★★★

 米大統領暗殺をめぐるテロリストとシークレットサービスの攻防を描いた

サスペンス・アクションの傑作だ。

 原題は「VANTAGE POINT」は「見晴らしの良い場所」の意。

 首脳会議出席のためスペインを訪れた米大統領Ashton(William Hurt) は

広場での演説の最中狙撃され、その後広場で爆発が起きる。

米側は暗殺計画を事前に察知しており、

狙撃された大統領は替え玉だった。

しかし、本物の大統領もテロ組織に誘拐され、

テロリストとシークレットサービスThomas Barnes(Dennis Quaid)

との手に汗握る戦いが始まる・・・・

 大統領が狙撃され、爆発が起こった後、

映画は23分前の正午に遡る。

そして、異なる視点からのエピソードが語られる。

この23分+αを繰り返していくうちに、

次第に陰謀の全貌が明らかになり、

意外な人物がカギを握っていることがわかってくる。

冒頭のテレビの中継車でのやり取りから、

最後のカーチェイスまで、

息をつかせぬ90分。

ご都合主義の部分もあったが、

ハイテンポで物語が展開するため、

あまり気にならなかった。

 「ハピネス道」さんのブログでこの映画を教えられた。

事前の評判はあまり聞かなかったが、

Clint Eastwood主演の「ザ・シークレット・サービス」(IN THE LINE OF FIRE、

1993年、米)と並ぶ傑作だ。

     10007637

[監]ピート・トラビス
[出]デニス・クエイド、マシュー・フォックス、
 フォレスト・ウィテカー、ウィリアム・ハート
 シガーニー・ウィーバー、エドゥアルド・ノリエガ
[上映時間] 90分

| | コメント (2) | トラックバック (51)

2008年3月11日 (火曜日)

映画「魔法にかけられて」(2007年、米)

        ★★★☆☆

 アニメーションと実写をミックスしたDisneyのおとぎ話。 

原題は「Enchanted」。

 Giselle(Amy Adams )とEdward王子(James Marsden )との結婚で

王位を奪われるのではないかと危惧した

Narissa女王(Susan Sarandon)は、

Giselleをアニメのおとぎの国から

現実世界のニューヨークに追放する。

EdwardもGiselleを救うため後を追うが、

2人ともおとぎの国の住人だけに、

どこへ行っても周囲の人間とトラブルばかり。

苦労の末Giselleを見つけたEdwardだが、

女王も自ら2人の仲を裂きにやってきた・・・

 結局「いつまでも幸せに暮らしました」という

ハッピーエンドでは終わるのだが、

GiselleとEdwardが結ばれるという単純な結末ではなく、

ちょっとひねってあるのがミソか。

 ニューヨークでもリスや鳩など小動物が活躍するが、

ゴキブリの大群には目を剥いた。

 Julie Andrewsがナレータを務めている。

 「新宿バルト9」の2で。

       Enchanted_bigposter

[監]ケビン・リマ
[脚]ビル・ケリー
[音]アラン・メンケン
[出]エイミー・アダムス、パトリック・デンプシー、
 ジェームズ・マースデン、スーザン・サランドン
[上映時間] 107分

| | コメント (2) | トラックバック (41)

2008年3月 9日 (日曜日)

映画「スルース」(2007年、米)

     ★★★☆☆

 三角関係をめぐる2人の男の心理劇、

「探偵スル-ス(1972年、英国)のリメイク。

原題は「Sleuth」。

 老年の推理小説作家Andrew Wyke (Michael Caine )の邸宅へ、

若い美容師のMilo Tindle (Jude Law)が訪れる。

Wykeの妻と不倫している Tindle は

Wykeに妻と別れるように迫る。

Wykeは自分の宝石を盗んだように見せかけ、

保険金をだまし取ろうと提案して、

2人の騙しあいが始まる・・・

1972年の作品では若い方の男を演じた

Michael Caine が本作では妻を寝取られる側を演じた。

前作では、いかにもイギリスの古城といった邸宅が、

近代的なデザインでハイテク監視装置付きに

変わっている。

わしとしては迷路のような庭園での追いかけっこが

もう一度みたかったな。

終盤近く、2人のホモセクシャルの演技には

爆笑した。

「新宿バルト9」の3で。

        Sleuth_posterbig

[監][製]ケネス・ブラナー
[原]アンソニー・シェーファー
[製]ジュード・ロウ
[脚]ハロルド・ピンター
[音]パトリック・ドイル
[出]マイケル・ケイン、ジュード・ロウ
[上映時間] 89分・PG-12

| | コメント (2) | トラックバック (8)

2008年3月 3日 (月曜日)

映画「ライラの冒険 黄金の羅針盤」(2007年、米)

      ★★★☆☆

イギリスの冒険ファンタジーの映画化。 

原題は「The Golden Compass 」。

 われわれの住む世界とは少しだけ違うパラレルワールド。

その世界の最大の特徴は、

人間に1匹ずつ「Daemon」と呼ばれる分身が

動物の形で寄り添っていること。

オックスフォードの学生寮に住む12歳の少女

Lyra Belacqua (Dakota Blue Richards)は、

謎の組織に誘拐された親友らを探しに、

Marisa Coulter (Nicole Kidman)と

北極へ向かう。

Marisa Coulter は謎めいた女性で、

味方なのか敵なのか、良く分からない。

途中、王位を追われた「よろい熊」のIorek Byrnison(声・Ian McKellen)

を味方につけ、

誘拐された子供たちを発見するが・・・

 映画の設定する世界にうまく没入できるかどうかで、

楽しめるかどうかが決まる。

おっさんはどうもなじめなかったなあ。

だいたい、1人に1匹づつ動物がついていったんじゃ、

わずらわしくていけないでしょうが。

しかし、Marisa Coulterについているのが

サルなのには笑った。

 薄明かりの北極圏をLyraを乗せて疾走する

Iorek Byrnisonの雄姿には、

CGとはいえ、感動した。

 2部、3部と物語は続き、

第2作の舞台は、われわれの世界、

第3作は、パラレルワールドとわれわれの世界を移動する、らしい。

「新宿バルト9」の9で。

            The_golden_compass

[監][脚]クリス・ワイツ
[原]フィリップ・プルマン
[出]ニコール・キッドマン、サム・エリオット、
 エバ・グリーン、ダコタ・ブルー・リチャーズ、
 ダニエル・クレイグ
[上映時間] 112分

| | コメント (8) | トラックバック (66)

2008年2月20日 (水曜日)

映画「エリザベス:ゴールデン・エイジ」(2007、英)

      ★★★☆☆

 16世紀末ヨーロッパでイングランドを率い黄金時代を築いた

Queen Elizabeth Iの歴史絵巻。

9年前の「Elizabeth」(1998年)に続き

Cate BlanchettがElizabethを好演した。

原題は「Elizabeth: The Golden Age 」。

 カトリック教徒も多いイングランドで

プロテスタント信徒として

即位したElizabeth、

国内に反抗分子も多いうえ、

カトリックの大国スペインもイングランドを狙っていた。

Elizabeth暗殺未遂の罪で異母姉である親戚にあたる

カトリックのMary Queen of Scots (Samantha Morton)を

死刑にしたことに怒ったスペインは

1万人の無敵艦隊で

イングランドに攻撃を仕掛ける。

Elizabeth は兵士たちの陣頭に立ち

果敢に指揮をとる・・・ 

 かなわぬ恋の思いを断ち切り、

国に殉じることを誓ったElizabethの凛々しさが印象に残る。

 無敵艦隊とのスペクタクルシーンもさることながら、

豪華な衣装と歴史的建物での撮影の

絢爛豪華さに目を見張った。  

      Elizabeth

[監]シェカール・カプール
[総][脚]マイケル・ハースト
[出]ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、
 クライブ・オーウェン、リス・エバンス
[上映時間] 114分

| | コメント (4) | トラックバック (46)

2008年2月11日 (月曜日)

映画「ラスト、コーション」(2007年、中国・米)

  ★★★☆☆

 第2次大戦中の中国を舞台にした男女の悲恋。

原題(中国語)は「Lust, Caution (Se, jie 、色,戒)」。

 1938年、香港。

大学の演劇部の学生たちが、

親日色の強い特務機関の幹部

Mr. Yee (Tony Leung Chiu Wai)の暗殺を計画。

メンバーの女学生Wong Chia Chi(Wei Tang)は

Mr. Yeeに近づこうととする。

 しかし稚拙さから暗殺は失敗に終わる。

3年後、上海。Mr. Yee に偶然巡り合ったWongは、

かつての仲間から再び暗殺計画を持ちかけられる。

首尾よくMr. Yee と親密になったWongだが、

徐々に彼と付き合ううちに、愛が芽生える。

ダイヤの指輪をプレゼントされたとき、

Wongは思わず叫んでしまう。

「逃げて!」

そして・・・

 いい映画なのだろうが、

いまひとつWongが暗殺に参加する動機が弱く、

話に入り込めなかった。

 話題になった「アクロバチィックなベッドシーン」は、

上海雑技団ほど大げさでないので、

あまり期待しすぎないほうがよろしい。

 大戦中の香港、上海の街並みが

よく撮れており、重厚な音楽も印象に残った。

 「新宿バルト9」の3で。 

       Lustcaution_posterbig

[監][製]アン・リー
[原]アイリーン・チャン
[音]アレキサンドラ・デスプラ
[出]トニー・レオン、タン・ウェイ、
 ワン・リーホン、ジョアン・チェン
[上映時間] 158分・R-18

| | コメント (0) | トラックバック (25)

2008年2月10日 (日曜日)

映画「潜水服は蝶の夢を見る」(2007、仏・米)

    ★★★★☆

 病に倒れた仏ファッション誌「Elle」の編集長が、

不自由な体で自叙伝を綴った実話の映画化。