映画「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」(2008年、米)
★★★★☆
黒澤明の傑作時代劇「隠し砦の三悪人」(1958年)のリメイク。
随所に新しいアイデアが盛り込まれた力作だ。
時は戦国時代、山名家に敗れた秋月家の武将、
真壁六郎太(阿部寛、オリジナルは三船敏郎)は、
秋月家の雪姫(長澤まさみ、オリジナルは上原美佐)を擁して、
お家再興のための軍資金の金塊と共に、
隠し砦にこもった。
そこへやって来た山の民の武蔵(松本潤、オリジナルは太平=千秋実)と
新八(宮川大輔、オリジナルは又七=藤原釜足)は、
偶然に金塊を発見する。
六郎太は、2人を味方につけ、
雪姫の身を守りながら敵地、山名領を通って、
友好国の早川領へ抜ける作戦を決意する。
途中、勝気な雪姫の機嫌を損ねることなく、
不平不満を言い逃亡も図る2人をなだめ、
国境の関所を無事通過するが、
山名家の侍大将でライバルの鷹山刑部(椎名桔平、
オリジナルは田所兵衛=藤田進)が追ってきた・・・・
オリジナルの太平と又七はジョージ・ルーカス監督「スター・ウォーズ」の
ロボットC-3POとR2-D2のモデルになったが、
本作は逆に山名の軍団にダース・ベーダーのマスクのような
兜をつけさせている趣向が面白い。
オリジナルでは三船敏郎演じる六郎太が主役だったストーリーも、
本作では松本潤の武蔵を主役に据え、
雪姫と相思相愛になるなど大胆に改変した。
音楽、特殊効果、馬上の決闘などアクションシーンも
それぞれ効果を上げている。
ただ、武蔵と新八の海岸でのラストシーンは蛇足。
武蔵が「裏切り御免」と言って、雪姫と別れるシーンで終わりにした方が、
余韻があって良かったのではないかと思うが、
どうか。
「新宿バルト9」の6で。
[監]樋口真嗣
[脚]中島かずき
[出]松本潤、長澤まさみ、阿部寛、椎名桔平、
宮川大輔、甲本雅裕、生瀬勝久、古田新太、
上川隆也、高嶋政宏、國村隼
[上映時間]118分
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