カテゴリー「日本語教育」の3件の記事

2007年10月26日 (金曜日)

イケメン or いけ面?

 岩波書店の「広辞苑」が10年ぶりに改訂(第6版)、
2008年1月、発売される。

 「ブログ」、「ニート」、「メル友」
などの新語から、
「おしん」、「サザエさん」、「ウルトラマン」
など、今さら、という感じがする言葉まで、
1万項目が追加されるようである。
その中に、

「いけ面」がある。

 これ、「イケメン」じゃあないのかい。
わしは今まで、
「イケてる+男(MAN)」で「イケメン」
だと思っていた。
 諸君も、そう思ってたよね?

新聞や雑誌、テレビジョンなども「イケメン」と
表記することが多いように思う。
 しかし、広辞苑はあくまで「いけ面」。
「いけてる+つら(面)」で「いけ面」か。
本当かい。

 「いけ面」だと、いい男だけでなく
いい女も「いけ面」といえるんじゃないかい。
「イケメン」を女に使うのは
聞いたことがないぞ。

 まあ、広辞苑が、そういう風に書くのなら、
「いけ面」がそのうち定着するんだろう。

  わしは「いけ面」とは
無縁の面だから、どうでもいいけど。

| | コメント (6) | トラックバック (2)

2007年8月30日 (木曜日)

日本語を教えるための文法 2

 日本語を学ぶ外国人にとって、

難しいことの一つは助詞の使い方だろう。

「空地ゴミを捨てた」

「空地ゴミを捨てた」

この2つの文のニュアンスの違いは

日本語のネイティブならわかる。

あるいは、

「先生話した」

「先生話した」

 前者は、双方向のニュアンスが

含まれているのがわかるだろう。

        □

 「8月山に登った」とはいうのに、

「きのう山に登った」とは言わない。

 「2007年」「8月」「7時」「江戸時代」には

「に」をつけるが、

「きのう」「あした」「来年」「今」には

「に」をつけない。

 生まれた時から日本語を話していれば、

「に」をつけるかつけないか、迷ったりしないが、

外国人が外国語として日本語を学ぶ際には、

理屈で理解しなければならない。

 「に」をつけるのは、

「話をする時点を基準にしない絶対的な時を表す言葉(例・8月)のあと」、

 「に」をつけないのは、

「話をする時点を基準にした相対的な時を表す言葉(例・きのう)のあと」だ。

           □

 助詞は、かように難しい。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2007年7月15日 (日曜日)

日本語を教えるための文法 1

 外国人に日本語を教えるのは

想像するよりはるかに難しい。

 まず、文法からして、

中学校で習った国文法とは

違った独特の体系の

「日本語を教えるための文法」がある。

 それはこんな具合だ。

     ※     

 国文法で、形容詞、形容動詞といっていたものを、

「日本語を教えるための文法」では、

「イ形容詞」と「ナ形容詞」に分ける。

きびしい、きたない、新しいなど

語尾が「い」で終わるのが「イ形容詞」だ。

 それに対して、

 便利、快適、まっ青などは

国文法の常識では名詞とされるが、

これらは「な」を語尾に付ければ

名詞を形容するので

「ナ形容詞」と呼ぶ。

 注意が必要なのは、

「きれい」という単語。

いで終わっているから「イ形容詞」に見えるが、

「きれいな」と語尾になをつけると

名詞を修飾するので

「ナ形容詞」だ。

外国人の典型的な間違いに

「きたないな川ですね」

というのがあるが、これは

「イ形容詞」と「ナ形容詞」とを混同しているからだ。

 名詞と「ナ形容詞」との違いはどうか。

特急、病気、究極、グリーン、ホット、ブルー

などは名詞。

静か、元気、有名、無名

などは「ナ形容詞」になる。

 このように日本語を教えるための

独特の文法があるのだ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)